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恵庭農畜産物直売所 かのな

恵庭農畜産物直売所 かのな

珍しい野菜も、花の苗も、期待を裏切らない800品種

何? これ? 初めて見た! ゴボウの茎!

恵庭農畜産物直売所 かのな

 朝9時、道の駅に隣接する直売所「かのな」の1日が始まる。朝は出荷する生産者と地元客が入り混じり、まるで市場の賑わいだ。「今朝、山で採ってきたボリボリ、あと3パックしかないよ~」威勢のよい声が掛かる。店内を一周して、初めて見る野菜の多いことに驚く。まるで、瓢箪みたいな...これ、カボチャ? シールには「スープにするとおいしい」と書いてある。恵庭の特産えびすカボチャの山に隠れながらも、ゴロンと愛嬌たっぷりだ。

 はつか大根80円。籠に並べていた生産者が「辛みは強いけど、酢漬けにするとうまいよ」と、少し割れたミニトマトをオマケにつけてくれた。こんなささやかなサービスに弱い。家に帰ってピクルスにしたら、ほんとに食べ出したら止まらなくなるほど絶品だった。

 なかでも目を引いたのは、ゴボウの茎。これは珍しい。添えられたレシピを見ると、すぐに作れそう。これも、さっそく試してみたら、ちょっとゴボウの香りがするフキのような食感。つい人に教えたくなる、おもしろい食材を見つけた。

4月から開店できるのは、花や野菜の苗のおかげ

恵庭農畜産物直売所 かのな

 「新規就農者が、または農業経営の世代交代後も生きがいとして作物を作り続ける高齢者が真剣に生産しても、JAを通して一定の量と質の農作物を継続して出荷することは、難しい時もあります。これらの方々にとって、直売所の存在は大きいですよ。自分で値段をつけられるし...。あ、でも、高すぎると僕が文句を言いますけれど」と、店長の藤田和彦さん。かつてはJA職員で、生産者が作ったものをいかに高く売るかが仕事だった。いまは消費者の味方だと自負する。

 「かのな」の特徴のひとつに、花や野菜の苗がある。野菜がまだ出揃わない4月中旬から直売所をオープンできるのは、この苗があるおかげだ。品数の多いピークは5月だが、7月いっぱいまで苗を並べることができる。花苗生産者が地元にいる強みなのだ。

 苗の時期が過ぎても、花のコーナーに並ぶ切り花の種類は多い。さすが、ガーデニングで全国に名を広めた恵庭の直売所だ。目に留まったのは、深い紅色のワレモコウと一緒に微妙な色彩で誘うようなダリア。まだ満開ではない新鮮さに手が伸びる。なるほど。この直売所で買う約半数が地元客。札幌からのリピーター客が約4割というのもうなずける。

施設の概要

恵庭農畜産物直売所 かのな

住所:
北海道恵庭市南島松817-18 道の駅 花ロードえにわ(国道36号線沿い)
電話番号:
0123-36-2700
営業時間:
4月中旬 ~ 11月中旬 9:00 ~ 17:00
定休日:
期間中はなし

2007(平成19)年、道の駅の敷地内にオープン。当初、44人だった生産者の会員は72人に。週末は1日平均1,500人、平日でも800人は訪れるほど人気の直売所だ。秋の収穫祭には生産者も勢ぞろいし、自慢の野菜で料理を作り、体面販売で客を楽しませる。

恵庭農畜産物直売所 かのな
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