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ガーデニング
ガーデニングのまちには、住民たちの想いが咲いている
個人宅の庭を公開するオープンガーデンを北海道に広めた恵庭市。1980(昭和5)年に分譲を開始したニュータウン恵み野の成長と共に、明るいイメージや美しい街並みが評価された。しかし、「10年後、20年後、住宅が古くなってもその美しさを維持することができるだろうか」が、住民たちの大きな課題となった。
東京の専門家から「恵庭市は英訳すると"ガーデン・シティ"になる。世界で最も有名なガーデン・シティはニュージーランドにあるクライストチャーチ。恵庭のまちづくりは、そこから学ぶべきだ」とアドバイスされ、1991(平成3)年1月、市民13人が視察の旅に出た。
個人宅の手入れされた庭がそのまま町の美しい景観になることを知り帰国して半年後に、恵庭市でも道路から見た庭の美しさを競うコンテストをスタートさせた。やがて住民たちの花を活かしたまちづくりの意識が高まり、恵庭でガーデニングをしたいと夢見て転居する人も増えた。庭めぐりが目的で全国から訪れる観光客も少なくないが、一般住宅地を観光資源として扱うのは、なかなか難しい。日本中が認めるガーデニングのまちへと成長して20年。その歴史を振り返りながら、新たなステップを歩みはじめている。